上城遺跡(読み)うわいぐすくいせき

日本歴史地名大系 「上城遺跡」の解説

上城遺跡
うわいぐすくいせき

[現在地名]与論町麦屋 東区

麦屋むぎやアマミズ、赤崎あーさき鍾乳洞の西側に位置する。平成元年(一九八九)の発掘調査により一九基の住居跡が検出され、敷石住居跡、中央に石組炉をもち砂層を床とし、明確な柱穴をもつ住居跡、石で囲い焼土を埋土とした住居跡の三タイプが確認された。遺物土器石器・骨角器・貝製品・獣骨・魚骨などで、土器は喜念I式・宇宿上層式・宇佐浜式・仲原式などが出土しており、縄文時代晩期から弥生時代後期の時期に住居が営まれていたことが推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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