上埣村(読み)かみぞねむら

日本歴史地名大系 「上埣村」の解説

上埣村
かみぞねむら

[現在地名]古川市上埣・馬櫛まぐし下谷地しもやち

江合えあい川北岸に広がる水田地帯にあり、遠田とおだ郡西端、江合川対岸はつるそね村、東は荻埣おぎぞね(現遠田郡小牛田町)、北は富長とみなが村、西は淵尻ふちじり村に接する。正保郷帳に田九九貫四四九文・畑一三貫一一〇文とあり、ほかに同所新田三貫一九五文があり、水損と注記される。「封内風土記」の戸数は四一で、馬櫛という所があり、曹洞宗万淵山龍昌りゆうしよう寺は永享三年(一四三一)開山とある。上埣仏堂にある観音像は、伝教大師の作と伝え、流れ観音ともいわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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