上山地遺跡(読み)かみやまじいせき

日本歴史地名大系 「上山地遺跡」の解説

上山地遺跡
かみやまじいせき

[現在地名]長泉町南一色

南一色みなみいしき集落北方愛鷹あしたか山南東麓に放射状に広がる緩やかな丘陵上の標高一一六―一二四メートル付近に立地し、遺跡の範囲は南北約一八〇メートル・東西約一三〇メートルに及ぶ。昭和六二年(一九八七)に工業団地造成に伴い九六〇〇平方メートルが調査され、縄文時代中期前葉の竪穴住居跡二七基・竪穴遺構五基・土坑三四基・集石遺構五基などが検出された。愛鷹山麓の縄文時代中期の住居跡は明確な掘込みが不明で、床も軟弱なものが多いが、当遺跡では壁の立上りも明瞭で床も堅い貼床が認められるものが多く、住居跡の総数も含め愛鷹山麓縄文中期の拠点的集落であると考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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