上川立村(読み)かみかわたちむら

日本歴史地名大系 「上川立村」の解説

上川立村
かみかわたちむら

[現在地名]三次市上川立町

下川立村の南、可愛えの川東岸に位置する。三次郡域の可愛川東岸に続く青河あおが村以南を「川筋五ヵ村」とも称するが、その南端にあたる。南は高田郡高田原たかたばら(現甲田町)

江戸時代には広島藩領であったが、寛永九年(一六三二)より享保五年(一七二〇)までは三次藩領。江戸時代中期にそれまでの川立村が分村して独立。村は東の山塊から可愛川へ向けてゆるやかな台地が張出し、「国郡志下調書出帳」によれば田五六町余のうち「小川井手掛りハ僅ニ三歩、凡七歩方ハ溜池掛りにて、少し旱続キ候節ハ及旱害(中略)植付之節降雨なき時ハ順時ニ植付難出来、依兎角植後れ不作勝」という村柄で、薪・肥草も不足するので、下川立村と同様、毎年可愛川の対岸高田郡深瀬ふかせ(現甲田町)より買求めて肥草ならびに牛馬の飼料にした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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