日本歴史地名大系 「上松尾町」の解説 上松尾町かみまつおちよう 滋賀県:蒲生郡日野町日野町上松尾町[現在地名]日野町松尾(まつお)大窪(おおくぼ)町の西に位置し、日野松尾町の東半分を占める。石原(いしはら)町とも称し、城下町形成時に北西方石原村の住人が移住して成立(蒲生旧趾考)。天文(一五三二―五五)初年頃の城下町割では本(ほん)町通九ヵ町の一に石原町がみえる。正徳五年(一七一五)の三町絵図では本町通に北面して高札場が描かれ、高札場の東方で本町通から北へ延びる道が玉屋(たまや)町、この通りのうち西側は当町分であった。寛文二年(一六六二)頃に当地の堀井清三郎によって生産された煎茶が、寛文一〇年に後水尾上皇により朝日山と名付けられ、以後日野地方の名産品となった(宝永二年「朝日山御茶覚書」日野町志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by