日本歴史地名大系 「上漆曾根村」の解説 上漆曾根村かみうるしそねむら 山形県:酒田市旧平田郷地区上漆曾根村[現在地名]酒田市漆曾根(うるしそね)布目(ぬのめ)村の西にあり、新井田(にいだ)川中流右岸に位置する。漆曾根遺跡などから須恵器が出土し平安期の集落跡とされる。当地一帯は古くから漆曾根と称されており、弘安一〇年(一二八七)曾根某が、建武年間(一三三四―三八)には越中国石動(いするぎ)(現富山県小矢部市)の鈴木民部丞が開拓したと伝える(出羽国風土記)。天正一一年(一五八三)、武藤義興が朝日山(あさひやま)城主池田讃岐守配下五〇人に宛行った知行五〇貫のうちに、漆曾禰三〇貫の地が含まれる(三月一日付「武藤義興充行状」本間美術館所蔵文書)。同一六年には東禅寺(とうぜんじ)城主本庄繁長の臣稲葉名兵衛の知行地があったという(筆濃余理)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by