石動神社(読み)いするぎじんじや

日本歴史地名大系 「石動神社」の解説

石動神社
いするぎじんじや

[現在地名]長岡市宮路

宮路みやじ集落の東の神路かみじ山に社壇がある。石動権現を祀り、俗に宮路権現と称され、この地方では有数の霊験社であった。社伝によると、南朝の忠臣菊池武時の子某が遁世して諸国を行脚し、京都に潜伏して足利氏を討とうと計画したが、事ならずしてこの地に来り、守護仏の仏満虚空蔵菩薩をこの地の社堂に納め、大弘寺・大弘坊・円寿坊の三ヵ寺を建立。宮路・宮下みやしたの両村で五〇〇石を社領に付し、両部神道をもって奉祀したと伝える。


石動神社
いするぎじんじや

[現在地名]栄町吉野屋

吉野屋よしのや集落の南側丘陵権現ごんげん山の頂上にある。祭神伊須流岐比古命・菊理比売命・建御名方命・大山祇命・大山咋命・大宇迦命・市杵島比売命。旧村社。社伝によれば、延暦三年(七八四)能登国の石動神社の分霊を勧請し、はじめ山麓の御堂ヶ原に創建されたという。元禄一一年(一六九八)権現山頂上に遷宮。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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