上畑(読み)うわばた

日本歴史地名大系 「上畑」の解説

上畑
うわばた

入野いりのの飛地、綾南あやみなみ川沿いの上畑地区に比定される。貞和五年(一三四九)以前の伊東氏の日向下向にまつわる説話として、「日向記」は次のように記す。諸県郡内の綾上畑の住僧弁阿闍梨が六十六部の廻国聖となり上洛し、京都にいた伊東祐重母(祐持妻)と京都因幡いなば(現京都市下京区)で出会った。そこで阿闍梨は祐重(虎夜叉)と対面、家伝の文書で家督と認められる祐重は、阿闍梨の先導で日向に下向したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の上畑の言及

【石盛】より

…斗代の決定は,田畑の優劣によって上,中,下,下々などに位付けし,上田と見立てた場所2~3ヵ所で1坪(約3.3m2)ごとの坪刈りをし,もし坪当り平均籾1升(約1.8l)があれば1反(約991.7m2)で3石(約541.2l)あり,それを五分摺りすれば玄米1石5斗を得るから,1斗(約18l)の15倍ということで〈15の盛〉または〈1石5斗代〉といった。中田以下は二つ下りで中田は13,下田は11,下々田は9,畑は上畑が12,以下二つ下り,屋敷地は12の盛とするのが普通であった。太閤検地段階ではまだ斗代はかなり多様で,1594年(文禄3)の島津分国検地では,同じ上田でも1石6斗代から1石代まで村によって4段階の差があり,屋敷地も1石3斗代と1石代との2種があった。…

※「上畑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android