上蔵番町
かみくらばんまち
[現在地名]上越市仲町一丁目・南新町
横春日町の西、北国街道から分れて新井(現新井市)方面へ向かう道に沿い、単に蔵番町ともいう。正徳年間(一七一一―一六)の高田町各町記録(榊原家文書)に「上蔵番町ト申名、先年越後守様御代ニ御年貢蔵有之候故か蔵番町と申伝候哉と奉存候」とある。松平光長(越後守)時代の城下図(浅野文庫蔵)をみると当町辺りは新町と記され、東方勝願寺(のちの瑞泉寺)との間に米蔵が描かれる。光長改易後、米蔵のあった地域が町家地として開発され、新町と合せて上蔵番町とよばれるようになったものであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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