上高屋村(読み)かみたかやむら

日本歴史地名大系 「上高屋村」の解説

上高屋村
かみたかやむら

[現在地名]犀川町上高屋・蔵持くらもち

下高屋村の南に位置し、高屋川の上流域、蔵持くらもて山北麓に小集落が散在する。「宇佐大鏡」所載の宇佐宮大宮司公順処分状案にみえる「橘社」は当地のたちばな八幡神社に比定される。橘社はもと大江国館所領で府社であったが、保安二年(一一二一)三月八日、源帥卿(重資)により宇佐宮千手陀羅尼転読料所として赤幡あかはた(現築城町)広幡ひろはた(現椎田町)とともに宇佐宮に寄進された。その後公順私領とされ、「田十一丁 本田四丁 浮免七丁」であったが、近来国衙によって押取られていたという。鎌倉時代の宇佐宮神領次第案(到津文書/大分県史料三〇)には「橘社十一丁一反」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android