下り果つ(読み)くだりはつ

精選版 日本国語大辞典 「下り果つ」の意味・読み・例文・類語

くだり‐は・つ【下果】

  1. 〘 自動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 最後まで下る。下り終わる。
    1. [初出の実例]「匿空の如に堀入たる谷に道あり〈略〉下りはつれば、北は韓康独住の栖」(出典:海道記(1223頃)豊河より橋本)
  3. 都から地方へ下り着く。都から地方へ行ってしまう。
    1. [初出の実例]「下りはてば勧賞蒙らむとこそおもひつるに」(出典:平家物語(13C前)一二)
  4. おちぶれはてる。全く零落する。
    1. [初出の実例]「さても世にくだりはてたる身の程は栖もしるし谷底の庵〈藤原光俊〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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