下伊那自由青年連盟(読み)しもいなじゆうせいねんれんめい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「下伊那自由青年連盟」の意味・わかりやすい解説

下伊那自由青年連盟
しもいなじゆうせいねんれんめい

長野県下伊那地方の社会主義青年団体。1922年(大正11)9月羽生三七(はにゅうさんしち)が中心となり、「新興階級の歴史的使命遂行を期す」との綱領を掲げて結成され、会員は200名を数えた。23年1月、連盟の中核組織として非合法のLYL(Liberal Young League)を組織、同年4月から機関誌『第一線』を刊行し、山川均(ひとし)の思想的影響のもと、社会主義的な政治教育・宣伝や普選デモなどの大衆的な政治的示威運動を積極的に推進して、この地域の青年運動に大きな影響を与えた。しかし24年3月17日のLYL事件で、会員19名が治安警察法違反で起訴され、10月には官憲当局により解散を命じられ、以後、この地域の社会主義運動は、政治研究会下伊那支部に受け継がれた。

[山野晴雄]

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