第一線(読み)ダイイッセン

精選版 日本国語大辞典 「第一線」の意味・読み・例文・類語

だいいっ‐せん【第一線】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いちばんはじめの線。
    1. [初出の実例]「新年の初光は今将に青海原の果より其第一線(ダイイッセン)を投げ」(出典日の出(1903)〈国木田独歩〉)
  3. 戦場で敵に最も近い地域。最前線。
    1. [初出の実例]「我が第一線は既に盛んなる銃砲火を交換しつつあった」(出典:肉弾(1906)〈桜井忠温〉一二)
  4. その方面で、もっとも重要ではなばなしい位置。
    1. [初出の実例]「一緒にされた十四、五人は皆何時も顔を合はせ、第一線に立って闘争してきたものばかりだった」(出典:一九二八・三・一五(1928)〈小林多喜二〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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