最新 地学事典 「下倉田植物群」の解説
しもくらたしょくぶつぐん
下倉田植物群
Shimokurata flora
横浜市戸塚区の戸塚駅付近の屛風ガ浦層から産した古植物群(三木茂,1938)。産出層が狭義の屛風ガ浦層や上倉田層に対比されることから,更新世中期の古植物群と考えられる。約30種からなり,木本類や水草を含む。絶滅種をわずかに含むが,現生種が多い。現生種の分布からみると,現在とあまり変わらない気候条件が推定され,温暖な時期の植物群と考えられる。Fagus hayatae・Zelkoua ungeri・Ilex cornuta・Paliurus nipponicusなどの消滅種や絶滅種のほか,Pinus armandii・Fagara schinifolaなどの樹木種を含む。Potamogeton・Euryale・Nuphar・Trapaなどの水草が知られる。
執筆者:大澤 進
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

