下室田村(読み)しもむろだむら

日本歴史地名大系 「下室田村」の解説

下室田村
しもむろだむら

[現在地名]榛名町下室田

榛名山南面天狗てんぐ山南麓にある。群馬郡に属し、西は中室田村、東は善地ぜんじ(現箕郷町)宮沢みやざわ村・神戸ごうど村、南はからす川を境に碓氷うすい上里見かみさとみ村。烏川北岸を東西大戸おおど(信州道)が通る。慶長六年(一六〇一)の検地高は八一〇石余(ただし寺社領除く。「聞書」新井文書)。同一二年調書(「稿本室田町郷土誌」所収)では高一千二二六石余・反別一五〇町六反余。同二〇年の奥山源太左衛門尉への井伊直継知行宛行状(奥山文書)に下室田の内一六〇石四斗三升八合が載る。寛文郷帳では田方四三五石余・畑方七八五石余・小物成五石余、旗本本多領。江戸後期の御改革組合村高帳では一千二七七石余、うち吉井藩領三〇八石余(家数七六)、残りは大久保氏ら旗本三氏の相給(各三二二石余)で家数計一七六。旧高旧領取調帳では長年ちようねん寺領五〇石が加わっている。なお、安中藩二代藩主井伊直好は当村代官中島家で生れ、三歳まで養育された(大森神社文書ほか)。文政五年(一八二二)安中宿より御伝馬差村ニ付村柄御見分御請書(新井文書)によると家数三二五・人数一千三四四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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