下川原河岸(読み)しもかわらかし

日本歴史地名大系 「下川原河岸」の解説

下川原河岸
しもかわらかし

[現在地名]江刺市愛宕 西下川原

下河原とも書く。北上川舟運の船着場の一。仙台藩は北上川舟運を重用し、相去あいさり(現北上市)から石巻河岸までに五一ヵ所の河岸を設け、物資集散と中継ぎの基地とした。当河岸は元禄二年(一六八九)頃設置されたという(愛宕村郷土教育資料)。下川原には藩の御蔵(穀蔵八・材木蔵一)が設けられ、江刺郡内の村々の年貢米・大豆などが集荷され、当河岸から石巻に運ばれた。文政二年(一八一九)頃塩蔵も置かれた(江刺市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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