下川田村(読み)しもかわだむら

日本歴史地名大系 「下川田村」の解説

下川田村
しもかわだむら

[現在地名]沼田市下川田町

上川田村の南、利根川右岸にあり、東は同川を隔てて硯田すずりだ村・榛名はるな村・戸鹿野とがの村、西は子持こもち山の山嶺を隔てて群馬郡中山なかやま(現吾妻郡高山村)、北西は今井いまい村、南は屋形原やかたばら村。川田郷の中心地で平家沼田氏系図(法城院文書)では沼田景信が川田四郎と称し明徳元年(一三九〇)頃、川田城主となり当地に拠ったとする。永禄年間(一五五八―七〇)丑年九月一日、北条氏邦家臣猪俣邦憲が吉田政重に年貢催促を命じた地に「二百貫文 下川田」があり、天正年間(一五七三―九二)丑年一一月二八日政重は「下川田屋敷」一〇〇貫文などを与えられている(各猪俣邦憲判物「吉田系図」所収)。なお戦国期には平井氏、笛木氏など下川田衆と称された土豪がいた(年未詳三月晦日「北条氏直判物写」赤見文書)。天正一八年検地帳(生方文書)は貫文制で下河田村とあり、田畑合せて一三〇貫余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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