群馬県中部、北群馬郡にあった旧村名(子持村(むら))。現在は渋川市(しぶかわし)の北部中央地域を占める。旧子持村は2006年渋川市に合併。旧村域は子持山の南東斜面で軽石層に覆われ、水田よりも畑が多く、コンニャクイモ栽培と畜産、施設園芸の複合経営を行う農村。国道17号が利根(とね)川沿岸を走り、旧三国(みくに)街道は西部の北牧(きたもく)、横堀(よこぼり)地区を通ずる。中心は国道17号と353号の交差する吹屋(ふきや)。1256年(康元1)、長尾氏築城の白井城(しらいじょう)跡は利根、吾妻(あがつま)両川の合流点段丘面にあって遺構を存しており、白井城の北方2キロメートルに七不思議で知られる雙林(そうりん)寺(曹洞宗)がある。群馬用水の幹線が通じている。子持山南麓(なんろく)にある子持神社は子育ての神として知られる。また、古墳時代の村跡とみられる黒井峯(くろいみね)遺跡は国指定史跡。
[村木定雄]
『『子持村史』(1969・子持村)』▽『『子持村誌』全2巻(1987・子持村)』
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