下棚町村（読み）しもだのまちむら

日本歴史地名大系

下棚町村
しもだのまちむら

• 福岡県：山門郡
• 大和町
• 下棚町村

[現在地名]大和町六合（ろくごう）

二丁新開（にちようしんかい）村の北、矢部（やべ）川下流右岸にある。中世から近世初頭までは北の上棚町（かみたのまち）村（現三橋町）と一村で棚町（たのまち）村と称された。文禄四年（一五九五）の知行方目録には「たな町村」とあり、高一千五八〇石余、また「よしかた」分のうちにも「たな町村」があり、高一一石余。元和七年（一六二一）の郡村帳には下棚町村とあり、玄蕃高一千一三〇石余・新田高九四石余、小物成は山手米二石余・葭野年貢米六斗余。柳川藩領図には「下棚町之内中棚町」「下棚町之内小浜」の名もみえる。元禄国絵図・天保郷帳では中棚町村は当村分に含まれる。享和二年（一八〇二）の垂見組村々戌夫米御目録（松本家文書）では下棚町村は高七三六石余、うち九二石余は福厳（ふくごん）寺（現柳川市）分、上棚町村に三六石余、下塩塚（しもしおつか）村に二石余の出作地があった。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」