下賦(読み)したふ

精選版 日本国語大辞典 「下賦」の意味・読み・例文・類語

した‐ふ【下賦】

  1. 〘 名詞 〙 連歌俳諧賦物(ふしもの)の一つ。賦何人、賦何風などのように、「何」が上に付いた賦物をいい、この「人」の上に発句中の「里」や「船」などの語が合し、里人、船人の成語となる。かふ。⇔上賦(うわふ)
    1. [初出の実例]「若、賦物とる事あらば上賦下賦(シタフ)を心得て、賦何々俳諧連歌と書べき也」(出典:俳諧・増山の井(1663)執筆)

下賦の補助注記

一説に、「何」が下にある賦物をいう。近代にはこの解の方が多く用いられる。


か‐ふ【下賦】

  1. 〘 名詞 〙したふ(下賦)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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