下顎隆起(読み)かがくりゅうき(その他表記)mandibular torus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下顎隆起」の意味・わかりやすい解説

下顎隆起
かがくりゅうき
mandibular torus

ヒトの下顎骨歯槽部の内局にみられる隆起で,多くは犬歯から小臼歯にかけて連続した丸い隆起として現れる。そのほかに大臼歯部の歯槽にも線状のものが現れる。この隆起は上顎口蓋隆起とともに現れることが多い。北京原人には高率で,しかもよく発達している。現生人類には少く,コーカソイドニグロイドにはほとんどみられないが,モンゴロイドには比較的多い。特にエスキモーサミ人などに多く,モンゴロイドの人種的特徴の一つとされるが,顎を強度に使用することの影響で形成されるという説もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む