下鴫村(読み)しもしぎむら

日本歴史地名大系 「下鴫村」の解説

下鴫村
しもしぎむら

[現在地名]芳井町下鴫

東・南はやま村に接し、北は上鴫村、西は備後国安那やすな山野やまの(現広島県福山市)。おもに鴫川が蛇行する流域集落があり、最高所(四六三メートル)付近にも集落がみられる。古くは上鴫村と一村で鴫村と称したと思われ、「大日本地名辞書」は「鴫は郡名後月の起因にして、シツキをシギに訛れるならん」と記す。応安二年(一三六九)一〇月九日の平盛光寄進状(清和寺文書)で、鴫村のうち「河原田地頭正作」二反が安井寺(清和寺)に与えられている。永和元年(一三七五)九月二〇日の下野守某寄進状(同文書)で「下鴫村刀禰職内位育僧跡」田二反・畠三反が同様に安井寺に与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android