不相小江村(読み)ふそうこえむら

日本歴史地名大系 「不相小江村」の解説

不相小江村
ふそうこえむら

[現在地名]蒲郡市府相ふそう

蒲形がまがた村の南東。近世初期には「不相こい村」と記しているが、不相・小江ともに地域が入組んで判然と区分できないところから、二つの村名を併記して一村の取扱を受けてきたものと思われる。天保元年(一八三〇)の塩浜掛り帳(府相区有)によると、不相四六名・小江五名による塩年貢の納入となっている。

「蒲郡町誌」に「小江字社口しやくちト称スル辺ヲ俊成卿屋敷跡ト伝フ。コノ卿当所ニ住シ、竹谷蒲形両庄ヲ開発セシトゾ」と伝える。また「三河国二葉松」に不相村古城として「城主不知、天正年中家康公築賜ト云」と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報