与願印(読み)よがんいん

精選版 日本国語大辞典 「与願印」の意味・読み・例文・類語

よがん‐いんヨグヮン‥【与願印】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。仏が衆生の願いを聞きとどけ、成就させることを示した印相左手、または右手を外に向けて下げ、指先を垂れる形をいう。施願印・施与印・満願印ともいう。
    1. [初出の実例]「貞観十年四月三日、奄然気絶、春秋六十四、経一宿之、左手結与願印、右手結宝印」(出典拾遺往生伝(1111頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android