世を背く(読み)ヨヲソムク

デジタル大辞泉 「世を背く」の意味・読み・例文・類語

そむ・く

世を捨てる」に同じ。
「―・く宿にはふかじあやめ草心のとまる妻となりけり」〈拾玉集・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「世を背く」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 を 背(そむ)

  1. 俗世間に背をむける。隠遁(いんとん)または出家する。世をのがれる。
    1. [初出の実例]「世をそむく苔の衣はただひとへかさねばうとしいざ二人ねん〈遍昭〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑三・一一九六)
  2. 死ぬ。
    1. [初出の実例]「此の国の人、世を背て冥途に至る時」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android