世を背く(読み)ヨヲソムク

デジタル大辞泉 「世を背く」の意味・読み・例文・類語

そむ・く

世を捨てる」に同じ。
「―・く宿にはふかじあやめ草心のとまる妻となりけり」〈拾玉集・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「世を背く」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 を 背(そむ)

  1. 俗世間に背をむける。隠遁(いんとん)または出家する。世をのがれる。
    1. [初出の実例]「世をそむく苔の衣はただひとへかさねばうとしいざ二人ねん〈遍昭〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑三・一一九六)
  2. 死ぬ。
    1. [初出の実例]「此の国の人、世を背て冥途に至る時」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)

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