世界大百科事典(読み)セカイダイヒャッカジテン

デジタル大辞泉 「世界大百科事典」の意味・読み・例文・類語

せかいだいひゃっかじてん〔セカイダイヒヤククワジテン〕【世界大百科事典】

平凡社刊行する百科事典。昭和30年(1955)から昭和34年(1959)にかけて、全32巻を刊行。編集長は、林達夫。平成19年(2007)には、加藤周一が編集長をつとめ、全34巻の改訂新版を刊行した。

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百科事典マイペディア 「世界大百科事典」の意味・わかりやすい解説

世界大百科事典【せかいだいひゃっかじてん】

日本の代表的百科事典。平凡社刊。林達夫を編集長とし,1955年―1959年に全32巻(のち補遺1巻追加)を刊行。大・中・小項目を併用。また1964年―1968年に索引1巻,地図2巻を含めた計26巻の新版を刊行。さらに1972年には全35巻(索引1巻,地図2巻を含む)の改訂新版が刊行された。1988年加藤周一を編集長とし,項目体系,記述を一新した新版(全35巻)を刊行。これをもとに1998年,日本の大型百科事典としては初めて本格的なCD-ROM版がつくられた。2007年には1998年以来の大規模な改訂を行い《改訂新版 世界大百科事典》(全34巻)を刊行した。
→関連項目平凡社[株]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の世界大百科事典の言及

【下中弥三郎】より

…兵庫県今田(こんだ)村(現,今田町)に生まれ,幼時より陶工として立杭焼にたずさわり,小学校に3年間在学しただけであったが,その後の独学,苦学の体験が彼の多彩な事業や行動を性格づけた。1914年自著《ポケット顧問 や,此は便利だ》を出版するために平凡社を創設し,31‐35年《大百科事典》,55‐59年《世界大百科事典》の刊行をはじめとして各種の事典の編集,刊行に力を注いだ。日本人が自主的に学習をすすめるための文化的環境をととのえようとする願いがあったからである。…

【林達夫】より

…また,戦後早くからスターリン主義を批判した(《共産主義的人間》1951)。 戦後の大きな仕事は,1951‐58年平凡社の《世界大百科事典》の編集である。〈第二次世界大戦後の日本の正しい歩みに,この《世界大百科事典》が測り知れぬ基本的役割をもつであろうことを信じていた〉(《著作集》VI)とみずから言う。…

【百科事典】より

…続いて冨山房も《国民百科大辞典》全15巻(1934‐37)を刊行した。 第2次大戦の敗戦から,文化国家として立ち直ろうとするなかで,その基礎を作る役割を果たしたのは事典出版に力を注ぐ平凡社で,林達夫を編集長とした《世界大百科事典》は,戦後間もなく編集に着手し,1955‐59年に全31巻と索引を刊行した。編集方針の第1に,〈世界的視野に立ち,先進大国のみならず後進諸国の諸文化をも軽視せずに採上げる。…

※「世界大百科事典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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