新版(読み)シンパン

デジタル大辞泉 「新版」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぱん【新版/新板】

新しく出版すること。また、その書物新刊
体裁を改めたり、内容修正を加えたりして、版を新たにすること。また、その書物。⇔旧版
新しくできた事物。新しくやりだしたこと。
「―の堀割をお通りな」〈人・梅美婦禰・四〉
[類語]初版初刷り重版増刷増刊復刊再刊再版復刻翻刻影印改版絶版旧版バージョン

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精選版 日本国語大辞典 「新版」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぱん【新版・新板】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 新しく出版すること。また、その書物。新刊。
    1. [初出の実例]「法華新板置当院。而無板賃。而可印写之旨被命」(出典蔭凉軒日録‐永享八年(1436)正月三〇日)
  3. 新しくできたこと、また新しくやりだしたことをいう、文化・文政(一八〇四‐三〇)頃の通言新作や新趣向。
    1. [初出の実例]「ヤレ吹かんせ、おあてなさると忽ちかはる新版(シンパン)の上細工はこれじゃ。これじゃ」(出典:滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五)
  4. 以前に出版した本の内容、体裁などを新しくして出版すること。また、その本。旧版に対していう。
    1. [初出の実例]「ソ連大百科辞典の旧版が回収され新版にはベリヤの文字がなくなっても」(出典:ふだん着のソ連(1955)〈渡辺善一郎〉消えたベリヤ)

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普及版 字通 「新版」の読み・字形・画数・意味

【新版】しんぱん

新刊の本。

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