改訂新版 世界大百科事典 「世界没落体験」の意味・わかりやすい解説 世界没落体験 (せかいぼつらくたいけん)Weltuntergangserlebnis[ドイツ] 主として急性に発病する統合失調症に出現する妄想体験の一つ。はじめあらゆるものが不気味で何か意味ありげに見えるが,さらに〈恐ろしい災いが切迫している〉〈無類の大災害がやってくる〉〈世界戦争が起きる〉などという世界の破滅が,強い不安や絶望をともなって体験されるもの。この体験はてんかん精神病や虚無妄想をともなったうつ病にも出現する。執筆者:小見山 實 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by