デジタル大辞泉
「体験」の意味・読み・例文・類語
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たい‐けん【体験】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) 自分が実際に身をもって経験すること。また、その経験。
- [初出の実例]「かくのごときの賢範をよく体験(タイケン)して明に弁しるべし」(出典:翁問答(1650)下)
- 「兎も角僕は自分がまだ余りに体験と云ふものに乏しすぎる事」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の人生観)
- [その他の文献]〔朱子語類‐一一九〕
- ② ( [ドイツ語] Erleben, Erlebnis の訳語 ) 哲学で、主観と客観とに分けられる以前の、個人の主観の中に直接にみられる生き生きした意識過程や意識内容。特に生の哲学で、実在の真相に直接に触れる生のあり方、過程。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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体験
たいけん
Erlebnis ドイツ語
個々人に直接的に与えられる、知的な諸操作が加えられる以前の非反省的な意識内容をさす。経験が外界の知的認識という客観的な意味をもつのに対し、体験はより主観的、個人的な色彩が濃い。すなわち、知性による整序や普遍化を経ていない点で客観性を欠き、具体的かつ1回的なできごととして情意的な内容までも含んでいる。
哲学史上、体験をもっとも重視したのはディルタイの生の哲学ないしは解釈学である。彼によれば、体験とは人間の主体的な働きそのものであり、生と世界とが出会う根源的な場にほかならない。しかし、体験はもっとも確実な所与である反面、主観的な偏狭さをあわせもつ。その制約を打破し、体験を全体的把握にまで高める作業が彼のいう「了解」である。体験はドイツ語に特有の表現であり、他のヨーロッパ語では「経験」になんらかの限定をつけてその内容を表す(たとえば「生きられた」経験)。
[野家啓一]
『O・F・ボルノー著、戸田春夫訳『生の哲学』(1975・玉川大学出版部)』▽『O・F・ボルノー著、麻生建訳『ディルタイ』(1977・未来社)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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体験
たいけん
Erlebnis
経験が一般的,客観的であるのに対し,体験は個別 (特殊) 的,主観的であるとされる。ドイツ語の Erlebnisという言葉の歴史は比較的新しく,19世紀なかばに伝記の分野などに使用されたが,この言葉が哲学的に深められたのは W.ディルタイにおいてである。彼によれば,体験は体験-表現-了解という彼の生の哲学の図式の一項として歴史性,社会性とのつながりが強調され,なかでも芸術はこの図式連関を端的に表わすものとされた。 E.フッサールでは最初,解釈学的現象学の立場から体験は志向的体験として記述されたが,次に構成的現象学の立場から体験は先験的体験の流れとして現象学的時間の流れとの関係において考察された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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普及版 字通
「体験」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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