絶望(読み)ぜつぼう(英語表記)despair

  • ぜつぼう ‥バウ
  • ぜつぼう〔バウ〕

翻訳|despair

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

一般にはある不在を獲得し,あるいは現存する悪を排除する可能性がまったくなくなった場合の精神状態。キルケゴールは,その死にいたる病』で,これを哲学的,神学的に分析し,神によって措定された自己自身への関係が平衡を失することを絶望とみなし,これを克服するものが信仰であるとした。キルケゴールの思想カミュサルトルらに大きな影響を与え,カミュは絶望のうちにとどまり,それをとして生きることこそ実存的な人間の生き方であるとした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

[名](スル)希望を失うこと。全く期待できなくなること。「深い絶望におそわれる」「将来に絶望する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 希望や期待がまったく失われること。望みがなくなること。望みを捨ててあきらめること。失望。〔漢語字類(1869)〕
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉四〇「絶望と悲哀と寂寞とに堪へ得られるやうなまことなる生活を送れ」 〔春秋左伝‐襄公一四年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

絶望の関連情報