中の思い(読み)なかのおもい

精選版 日本国語大辞典 「中の思い」の意味・読み・例文・類語

なか【中】 の 思(おも)

  1. 心の中に秘めている、燃えるような恋の思い。「思ひ」の「ひ」に火を掛ける。また、和歌では、石は打てば火を発するところから、その中に火を含むものとして、多く「石」に寄せていう。
    1. [初出の実例]「えしも打ち出でぬ中の思ひに燃えぬべき若君達などもあるべし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)胡蝶)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android