改訂新版 世界大百科事典 「中古戯場説」の意味・わかりやすい解説 中古戯場説 (ちゅうこけじょうせつ) 歌舞伎資料。計魯里観主人著。1805年(文化2)成立か。写本2巻。上巻は,宝暦(1751-64)前後の役者の伝記や逸話を記す。下巻は,当時著名の演劇書《耳塵集(にじんしゆう)》《あやめ草》《訥子口伝(とつしくでん)》などの一部を抄出。元禄以降の役者連名,略系譜,浄瑠璃太夫の系譜,作者名簿を付す。役者研究の資料として用いられることが多い。《燕石十種(えんせきじつしゆ)》(新版)第四に収録。執筆者:武井 協三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by