最新 地学事典 「中宇利石」の解説
なかうりせき
中宇利石
nakauriite
最初に出された式はCu8(SO4)4CO3(OH)6・48H2Oであるが,その後[SO4]2-は存在していないことがわかり,化学式は確定していない鉱物。その後岡山県北房地域から産出したものでは,ほぼ(Mg, Cu)8(CO3)(OH)14・13.5H2Oであるが,Mg>Cuのため,中宇利石といえるかどうかは難しい。直方晶系,空間群? 格子定数a1.4585nm, b1.147, c1.622,単位格子中2分子含む。空色。径数µmの繊維状結晶の集合体。比重2.39。屈折率α1.585, β1.604, γ1.612,二軸性負,2V65°。原産地は愛知県中宇利鉱山で,蛇紋岩を切る脈石として,クリソタイル・磁鉄鉱・アルチニー石などと共生。名称はその鉱山名にちなむ。
執筆者:中井 泉・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

