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脈石 みゃくせきgangue mineral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脈石
みゃくせき
gangue mineral

鉱床を形成する鉱物のなかで鉱石としての経済価値のない鉱物。鉱石と脈石との間に厳密な区別があるわけではなく,同じ鉱物でも採掘の対象となるときに鉱石といい,産出が少く採掘対象としないときは脈石という。金属鉱床では石英,蛍石,長石,輝石,方解石,柘榴石,菱鉄鉱,緑簾石などが脈石と呼ばれる

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デジタル大辞泉の解説

みゃく‐せき【脈石】

鉱床や鉱石中に含まれている、有用ではない鉱物。

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百科事典マイペディアの解説

脈石【みゃくせき】

鉱石とともに鉱床を形成する鉱物で,経済的に無価値なもの。石英,方解石,長石,輝石,雲母などがおもな脈石鉱物である。同じ鉱物が産出量や鉱床の主要鉱石の種類などにより,鉱石鉱物にも脈石鉱物にもなる。
→関連項目鉱石ずり選鉱粗鉱

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岩石学辞典の解説

脈石

金属鉱床の中に産出する非金属質の鉱物または岩石.しかしこの語は固定されたものではなく,例えば菱鉄鉱(siderite)は堆積性鉱床では鉱石鉱物であるが,他の金属鉱床では脈石である[Lindgren : 1928, Bateman : 1952].

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世界大百科事典 第2版の解説

みゃくせき【脈石 gangue】

鉱床学および鉱床探査技術においては,鉱体の中に含まれる無価値な鉱物を指し,選鉱学および選鉱技術においては,鉱石中に含まれる無価値な鉱物を指す。鉱石の中心は,採掘作業などで鉱体の周辺の母岩その他の岩石が多かれ少なかれ混入しており,後者の定義による脈石は,前者の定義に比して範囲が広い。おもな脈石鉱物としては,石英,長石,方解石などがある。選鉱とは目的とする鉱物を脈石から分離し,原鉱を精鉱と廃石とに分けるための物理的操作である。

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大辞林 第三版の解説

みゃくせき【脈石】

鉱床・鉱石に含まれている経済的価値のない鉱物の総称。その個々の鉱物を脈石鉱物という。 → 鉱石

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

脈石
みゃくせき
gangue

鉱床の中に産する鉱物のうち、採掘されても利用されない鉱物をいう。一般には金属鉱床に産する石英、方解石、蛍石(ほたるいし)、石膏(せっこう)などの非金属鉱物をさすことが多いが、黄鉄鉱や硫砒(りゅうひ)鉄鉱などの金属鉱物もしばしば脈石として扱われる。また石英などは一般的には脈石であるが、それらを目的として採掘される場合は鉱石である。このように鉱石となる鉱物と、脈石となる鉱物とは鉱床により異なり、厳密な区別があるわけではない。脈石はそれ自身は無価値であるが、選鉱や製錬方法の選定には脈石の種類や粒度などが関係してくるので、鉱石の価値に影響することがある。また鉱床のタイプごとに特定の脈石を伴いやすいため、鉱床探査の手掛りとして利用されることも多い。
 おもな脈石鉱物には石英、方解石、菱(りょう)マンガン鉱、重晶石、ざくろ石、緑泥石、蛍石、黄鉄鉱などがあり、また鉱脈の中に含まれる岩石片も脈石とよばれる。[茂木 睦]

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世界大百科事典内の脈石の言及

【鉱石】より

…鉱石の中には,採取する価値のある鉱物のほかに,採取する価値のない鉱物が混在している。後者は脈石と呼ばれる。これらの鉱物を選別する操作が選鉱である。…

※「脈石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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