日本大百科全書(ニッポニカ) 「中山公園」の意味・わかりやすい解説
中山公園
ちゅうざんこうえん / チョンシャンコンユワン
中国の首都北京(ペキン)の中心部にある公園。天安門広場の北に位置する。15世紀につくられた明(みん)代の社稷壇(しゃしょくだん)(土地と五穀の神を祭る場所)の設けられた地で、清(しん)朝がこれを受け継いだ。1914年、中央公園となり、28年、孫文(そんぶん)(孫中山)を記念して中山公園と改称した。社稷壇のほか、古い亭殿、コノテガシワの林、美しい造園がみられ、解放後、文化施設や児童体育施設などが設けられた。園内の来今雨軒(らいこんうけん)は、1921年、茅盾(ぼうじゅん)などが新文学運動推進を目的として結成した文学研究会発祥の地として知られる。
[船越昭生]