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造園 ぞうえんlandscape architecture

翻訳|landscape architecture

7件 の用語解説(造園の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

造園
ぞうえん
landscape architecture

自然および人工の要素を駆使して,主として屋外の環境空間を構成すること。旧来の庭園はもちろんこのなかに含まれるが,さらに近代における公園の展開をふまえて,住宅団地の造成,リゾート地域の全体構成,あるいは自然景観の修景を行なってその質を高めるなど,現在ではきわめて広範な分野を対象としている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

造園

2日間、11時間半の持ち時間の中で、2人1組で石積みや植栽、竹垣、石畳などを組み合わせた巨大な「箱庭」を造る。パワースピード、空間デザインセンスなど複数の要素が必要とされる。現役の庭師だけでなく、高校生の活躍も期待される。

(2014-02-19 朝日新聞 朝刊 名古屋 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ぞう‐えん〔ザウヱン〕【造園】

庭園・公園・動植物園・遊園地などをつくること。「造園業」

出典|小学館
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リフォーム用語集の解説

造園

庭園などの空間を造る事。ランドスケープともいう。様々な空間を対象に、計画、デザイン、施工、管理にまたがる技術の体系で、環境デザインの主要分野の一つ。空間的に造園の範囲は、小さくは個人の庭空間から日常生活空間から広場などの都市諸施設や国土的スケールの生活空間まで含まれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぞうえん【造園 landscape architecture】

今日用いられている造園の内容は多様で,概念も拡大しているが,もともとは庭を作ることから出発している。生活空間の中で,建築的空間が確立し一定の形式をもつようになると,それに対応して建築物の外回りの空間も,一定の機能をもつように整備されてくる。いわば卵の黄身に対する白身のような役割をもつ空間を整備する術として造園は出発し発展してきたといえる。したがって,最初は家に付属して設けられた外部空間である庭は,実生活の機能の一部を補完するものであった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ぞうえん【造園】

庭園・公園などを造ること。広く都市の道路や広場などを含み、自然との調和を図りながら、快適な生活環境・景観を創造するための計画をいう。ランドスケープ-アーキテクチャー。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

造園
ぞうえん

造園という用語を文字どおり「園を造る」と解釈して、庭園や公園をつくる行為に限定するのは、現在の実情にあわないし、造園学的ではない。大正初期、欧米から移入された「ランドスケープ・ガードゥニング」や「ランドスケープ・アーキテクチュア」の翻訳として「造園」が定着していったのである。ここでは近代造園学すなわちランドスケープ・アーキテクチュアの概念を中心に展開する。[進士五十八]

定義・対象

1970年代に入ると、それまでの公害反対、自然破壊反対という市民の声は、工場緑化や都市緑化、自然保護といった技術的・実践的施策による具体的対応を迫るようになった。これが80年代に入ると、親水運動や都市美、歴史的町並みの保全など広範な風景づくり・町づくり気運へと展開するようになった。このような「緑と水の町づくり」あるいは「アメニティ・タウン」を支える思想や技術が、「造園」すなわち「ランドスケープ・アーキテクチュア」landscape architectureである。
 造園の意義は、人工化、画一化、巨大化が進み、自然とのアンバランス、地域性の喪失、ヒューマン・スケールの破壊がおこっている現代都市社会で、生物としての人間にとって望ましい環境デザインを実現することにある。鉄やコンクリートで覆ってしまう建築や土木本位の環境計画に対して、土地(地形)、緑(植生)、水(水系)、土(農地)、空間(オープン・スペース)、景観(ランドスケープ)などの保全と活用によって環境を創造するのである。
 造園は、自然と人工の調和共存を図りながら、人間の多様な要求と満足を満たすために、土地・自然の生態系を保全しつつ、緑の効果を発揮して、住環境、都市環境、田園環境、自然環境など各種環境に対して、景観計画landscape planning、敷地計画site planning、造園設計landscape designの各レベルで、快適環境を創造する科学であり、芸術であり、技術である。具体的には、街路樹や緑道、都市公園、保存林、緑地、田園公園、歴史公園、自然公園(国立公園)、動植物園などから運動公園や墓園に至るまで、公共的に造成されたり保全される緑の空間のほとんどが現代造園の対象である。民間の個人庭園や集合住宅の庭園、工場の緑化や事業所、ホテル・旅館の外構(がいこう)、さらにはリゾート、ゴルフ場、テニスコート、遊園地に至るまで、観光地計画のすべても造園の対象である。この場合、高速道路の中央分離帯の遮光植栽のように科学的根拠を基本に置く造園と、美術館や公開庭園のように芸術性を追求する造園の二面性がみられる。[進士五十八]

現代造園の基礎と発展

現代の造園すなわちランドスケープ・アーキテクチュアが使われるのは、19世紀に入ってからである。アメリカでニューヨークのセントラル・パークの懸賞設計(1858)に当選したオルムステッドFrederick Law Olmsted(1822―1903)は、18世紀初め以後西洋で初めて生まれたイギリス風景式造園すなわちランドスケープ・ガードゥニングlandscape gardening(風致造園=邸館周囲の人工的な造園がしだいに外部の自然風景と連続させられて絵のような庭園をつくる方法)よりも広範囲をカバーし、しかも科学的に自然を扱い社会のあり方にも計画的に対処する新しい職能として、自らランドスケープ・アーキテクト(造園家)第一号を名のった。以後、庭園や公園はもちろん、田園都市、遊園地から自然公園までに一貫して携わる緑の計画家の活躍が始まる。日本では大正初期、この語を翻訳して「景園」とか「造園」とよんだ。教育研究が盛んになるのは、関東大震災(1923)後の震災復興計画で、一挙に60か所近い公園緑地を新設することになったからである。これらの公園はもとより、日本初の洋風公園である日比谷(ひびや)公園(1903開園)以来、現在全国で用いられている公園意匠の原形は西洋庭園にある。古代エジプトに始まる西洋庭園史は、古代ギリシア・ローマ、スペイン式、イタリア式、フランス式までは、中心に軸線を通した左右対称型デザインを基本とした幾何学式の様式であった。公園に施設される噴水、パーゴラ(緑廊)pergola(ラテン語)、日時計、花壇、カスケード(階段滝)cascade(イタリア語)、カナル(運河状池泉)canal(フランス語)、彫刻などは、みな西洋庭園施設を利用したものである。庭園、ガードゥニングgardening(作庭、造庭、庭造)は洋の東西を問わず古く、長い歴史をもち、現代造園の源流・前史をなすもので、そこに、造園の目標、原理、造園設計の基本をみいだすことができる。gardenはヘブライ語のgan(囲い)とeden(楽しみ、喜び)の合成語であり、漢字の庭(てい)は建物で囲まれた場所、園は果樹を囲った姿である。原始、人間は、野獣や他民族など敵から守るために、囲いをつくることで安全に暮らせる空間を得た。しかもその中には水、果樹、動植物などの食糧が蓄えられ、暑い日差しから身を守る緑陰が必要であった。これらの条件が満たされた場所は楽しく喜びあふれた天国であった。ガーデンや庭園の語源には、安全で快適な環境条件が示されているし、西洋庭園の原型であるエデンの園やエジプトの庭園には、具体的なデザインイメージが描かれている。東洋庭園の理想が極楽浄土であるのと同様である。また、日本庭園が浄土の庭、須弥山(しゅみせん)・蓬莱(ほうらい)・鶴亀(つるかめ)の庭などを標榜(ひょうぼう)してきた理由もここにある。庭園から公園の時代に変わっても、造園は緑と水のある安全で快適で、エデンの園や浄土のような理想世界を地上に実現することを目標にしてきたのである。
 理想的造園設計のポイントは、五つある。すなわち、利用上の機能性、美しさなどの美観性、グリーンミニマムなど自然生態系の保全性、時代的要求などへの社会性、感動や原風景性の付与などの精神性、の以上五つの側面のすべてを満たすことである。[進士五十八]
『J・O・サイモンズ著、久保貞他訳『ランドスケープ・アーキテクチュア』(1967・鹿島出版会) ▽日本造園学会編『環境を創造する』(1985・日本放送出版協会) ▽進士五十八著『アメニティ・デザイン、ほんとうの環境づくり』(1992・学芸出版社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の造園の言及

【庭園】より

…庭と園は人の生活する家を媒介として結びつき,それぞれ内容を濃くするものであったが,庭と園をくっつけて,庭園という語になったのは明治以降のことで,19世紀末,明治20年代から30年代にかけて定着していったものである。現代,庭園の語は,造園の対象となる,区画された,美と機能のそなわった空間に対して使われている。また庭という言葉もひきつづいて使われ,社会生活が複雑に高度になるにつれて,造園の範囲は拡大し,区画されない土地,すなわち庭のウェイトが今日ますます高まっている。…

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