中山南村(読み)なかさんなむら

日本歴史地名大系 「中山南村」の解説

中山南村
なかさんなむら

[現在地名]沼隈町中山南

下山南村の北東に位置し、北西は上山南、南は草深くさぶか、北東は上山田かみやまだ(現福山市)の各村に接する。八日谷の野田ようかだにののだ倒木とうろぎ安藤やすふじなどから弥生時代後期の土器片、上森迫の小瀬田かみもりざこのこせだから磨製石斧が出土。また下森迫の日枝ひえ神社東方の通称山南遺跡から出土した平形銅剣は福山市熊野くまの町出土のものと同笵と考えられている。また古墳時代の遺物として家形石棺の身の部分が残り、現在は不明であるが、「山南村誌」や「沼隈郡誌」に勝負迫しようぶざこ塚の口に雄塚・雌塚という二つの古墳のあったことがみえ、それらは天保―嘉永年間(一八三〇―五四)に口が開けられ、内から管玉や人骨片が出土したと記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む