日本歴史地名大系 「中山南村」の解説 中山南村なかさんなむら 広島県:沼隈郡沼隈町中山南村[現在地名]沼隈町中山南下山南村の北東に位置し、北西は上山南、南は草深(くさぶか)、北東は上山田(かみやまだ)(現福山市)の各村に接する。八日谷の野田(ようかだにののだ)・倒木(とうろぎ)・安藤(やすふじ)などから弥生時代後期の土器片、上森迫の小瀬田(かみもりざこのこせだ)から磨製石斧が出土。また下森迫の日枝(ひえ)神社東方の通称山南遺跡から出土した平形銅剣は福山市熊野(くまの)町出土のものと同笵と考えられている。また古墳時代の遺物として家形石棺の身の部分が残り、現在は不明であるが、「山南村誌」や「沼隈郡誌」に勝負迫(しようぶざこ)塚の口に雄塚・雌塚という二つの古墳のあったことがみえ、それらは天保―嘉永年間(一八三〇―五四)に口が開けられ、内から管玉や人骨片が出土したと記されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by