新撰 芸能人物事典 明治~平成 「中島葵」の解説
中島 葵
ナカジマ アオイ
- 職業
- 女優
- 生年月日
- 昭和20年 9月20日
- 出生地
- 熊本県 熊本市
- 学歴
- 日本大学芸術学部演劇科〔昭和40年〕中退,文学座附属演劇研究所(第5期生)〔昭和41年〕修了
- 経歴
- 私生児として育ち、高校生になって父・森雅之に認知された。昭和41年文学座研究生、44年劇団員となり、この間「黄金の頭」「かくも長き不在」などの舞台に立つ。45年退団、47年演劇センター68 71(黒テント)の「シュルレアリズム宣言」に客演、同年「さよならマックス」から正式メンバーとして参加。その後、53年芥正彦と劇団ホモフィクタスを結成、「浄められた夜」「悲劇天皇祐仁」などを上演。一方、映画は45年「新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ」でデビュー。48年「ためいき」から“にっかつロマンポルノ”に次々と出演。なかでも滋賀銀行事件を題材とした「OL日記・濡れた札束」、大島渚監督の「愛のコリーダ」が代表作。他に「道」「吉原炎上」「四万十川」などに出演。また、63年には第1回プロデュース公演「終の栖仮の宿―川島芳子伝」(岸田理生作・演出)を上演。平成3年子宮頸がんのため45歳の若さで死去、4年映画監督・俳優など150人を超える寄稿者による追悼文集が出版された。5年には死後発見された原稿をもとに「中島葵全作品集」(2巻 兼六館出版)が出版される。
- 没年月日
- 平成3年 5月16日 (1991年)
- 家族
- 父=森 雅之(俳優),母=梅音 ふみ子(宝塚スター)
- 伝記
- ロマンポルノ女優生の証しをのこして中島葵全作品集〈2〉 もう片方の運動靴は咲き乱れる花の中に落ちている 早乙女 宏美 著石村 博子 著中島 葵 著(発行元 河出書房新社筑摩書房兼六館出版 ’06’97’93発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報