中村 千賀(読み)ナカムラ チカ

20世紀日本人名事典 「中村 千賀」の解説

中村 千賀
ナカムラ チカ

明治〜昭和期の教育者,福祉事業家 中村女子手芸学校長。



生年
安政7年2月28日(1860年)

没年
昭和21(1946)年2月5日

出生地
土佐国土佐郡小高坂村(高知県高知市)

学歴〔年〕
渡辺裁縫伝習所卒,東京洋服裁縫伝習所卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和15年〕

経歴
上京して渡辺裁縫伝習所・東京洋服裁縫伝習所に学ぶ。のち高知に帰郷、明治24年中村女子手芸伝習所を開き、女子への手芸・洋裁指導に当たった。また、高知県下で初めてヘラを用いた裁縫を教授、はじめ異風として受け入れられなかったが、これにくじけずヘラ使用の普及に努めた。35年同所を私立中村女子手芸学校に改称。また社会福祉事業にも携わり、36年五藤秀や片岡美遊らと高知県婦人慈善会(のち土佐婦人会)を組織した。その後も学校経営に尽力するが、昭和19年戦時統合の次官命令により、廃校を余儀なくされた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報