中村三万石御代之図(読み)なかむらさんまんごくおんだいのず

日本歴史地名大系 「中村三万石御代之図」の解説

中村三万石御代之図
なかむらさんまんごくおんだいのず

五五×三八センチ

原本 幡多郷土資料館

解説 二代藩主山内忠義の次男忠直が三万石を分与されて幡多中村に住み、明暦二年中村藩が立藩されるが、同藩は元禄二年廃藩となる。本図はこの時代の図と推定される。町の西北山麓に中村山内氏の屋敷があり、この屋敷と堀を隔てた桜町重臣の屋敷が並び、侍屋敷は南へ、さらに東南へと広がっている。町屋は小森山の北から東にかけてと四万十川に沿った西入口付近に集中し、小規模だがまとまった町を形成していることが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報