朝日日本歴史人物事典 「中村宗平」の解説
中村宗平
平安末・鎌倉初期の武士。相模国(神奈川県)出身。中村荘の荘官で,相模国国衙にもかかわりを持っていた。天養1(1144)年,源義朝の家人として大庭御厨乱入事件に加わり,治承4(1180)年の源頼朝挙兵には,西相模最大の武士団の長として子の土肥実平らを遣わし,頼朝の政権樹立に大きく貢献した。
(高橋秀樹)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
(高橋秀樹)
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…宗平は80年(治承4)10月再挙した源頼朝が相模国府に入るにあたって,頼朝の逗留する館の修理を命ぜられ,さらに86年(文治2)には相模国内有力百姓への人別1斗の白米給与を,三浦義澄とともに挙行している。これらのことは,中村宗平が三浦義澄と同様に相模国の国衙の有力な在庁官人であったことを示す。宗平の長男重平は中村荘を相伝して中村太郎と称し,次男の実平は土肥郷,三男の宗遠は土屋(郷?),四男の友平は二宮河勾(かわわ)荘,五男の頼平は中村荘に北接する堺を分領しておのおのの名字の地とし,独立発展した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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