荘司(読み)ショウジ

精選版 日本国語大辞典 「荘司」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じシャウ‥【荘司・庄司】

  1. 〘 名詞 〙 荘園領主から任命され、荘園を管理し、荘園内の一切の雑務をつかさどった役人荘官。荘のつかさ。
    1. [初出の実例]「造石山寺所牒 坂田庄司」(出典:正倉院文書‐天平宝字六年(762)三月・造石山寺所牒)
    2. 「畠山の庄司重能〈略〉大番役にて、おりふし在京したりけり」(出典:平家物語(13C前)五)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「荘司」の解説

荘司
しょうじ

平安中期の荘官の一つ。10世紀以降の荘官には,荘司以外に荘預(しょうのあずかり)・荘別当・荘検校(しょうけんぎょう)・専当(せんとう)などがあったが,荘預や荘別当をあわせて荘司とよぶ場合もあった。この時期の荘司は,荘田の請作者を荘子(しょうじ)として組織化し,荘務権拡大をはかった。

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百科事典マイペディア 「荘司」の意味・わかりやすい解説

荘司【しょうじ】

荘官

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世界大百科事典(旧版)内の荘司の言及

【荘官】より

…荘園の管理にあたる役人の総称。荘司,沙汰人ともいう。時代および役割によって種々の呼称がある。…

※「荘司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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