郎従(読み)ろうじゅう

百科事典マイペディアの解説

郎従【ろうじゅう】

平安期以降,武者国司(こくし)に仕えた僕の総称類語に〈郎等(ろうとう)・従類〉などがあるが,従はこの郎等・従類を含んで用いられる場合が多い。郎従は,主人と主従関係をもつ家の子(血縁関係がある者),伴類(ばんるい)(関係性のやや弱い)などで構成される武士団のなかで,中核をなす従者であった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろうじゅう【郎従】

平安時代以後,武者や国司に仕えた従僕の総称。郎等と同語に使われることが多いが,郎等は従類と対で〈郎等・従類〉のごとく使われ,従類より地位の高い従僕の意であるが,郎従の場合は郎等・従類を含んで使われる場合の方が多い。郎等・従類の等・類は接尾語で,基本は郎・従にあることを考えると,郎従はまさに郎と従をひっくるめて表現したものと考えられる。主人と郎従の主従関係は武士団の中心部分を構成しているが,このほかに武士団には伴類といって主従関係のルーズな層があり,武士団の周辺部分を構成している。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ろう‐じゅう ラウ‥【郎従】

※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「土浪不静、加之郎従之徒、如雲散満於部内」

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世界大百科事典内の郎従の言及

【郎等】より

…従者のうちでも地位の高い者を郎等といい,低い者は従類といった。郎等のうち主人一家に擬せられたのが家子(いえのこ)であり,家子,郎等,従類などをあわせて郎従という。郎等は中世初期武士団にあっては中核的存在であり,主人に名簿(みようぶ)を奉呈したり,また初参(しよさん)といってはじめて見参(げんざん)することにより,主従関係を形成した。…

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