中沢貝塚(読み)なかざわかいづか

日本歴史地名大系 「中沢貝塚」の解説

中沢貝塚
なかざわかいづか

[現在地名]鎌ヶ谷市東中沢二丁目

東京湾に通じる大柏おおがしわ川上流下総台地に位置する。縄文時代後期初頭から晩期前葉までの遺跡。貝塚の外形は東西一二五メートル・南北一三五メートルほどで、中央窪地型の馬蹄形。明治二六年(一八九三)にはすでに「東京人類学会雑誌」(八四号・八八号)で紹介されていた。昭和一一年(一九三六)に池上啓介らが実施したのが記録に残る発掘例としては初期のもので、後期貝塚として知られた。同二三―二四、二八年にも調査が行われたが、同三七年当時の鎌ヶ谷町教育委員会によって第一次調査が実施され、後期の住居跡一軒と人骨一体が発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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