中津屋敷跡(読み)なかづやしきあと

日本歴史地名大系 「中津屋敷跡」の解説

中津屋敷跡
なかづやしきあと

[現在地名]岩国市楠町一丁目

岩国藩主吉川広正の隠居屋敷で、寛文元年(一六六一)中津村西端部に建てられた。続いて随従家臣屋敷や町屋も加わり、同三年には完成。その規模と様子を「享保増補村記」は、「古市ふるいち・ヲキバ・中村・宮代みやしろトイヘル所也、御屋敷・御蔵・御作事固屋・御菜園場・御客屋、給人屋敷百四十五軒、内八十二軒諸士屋敷、内一軒種村検校、内四十五軒足軽屋敷、内十七軒明屋敷、町屋敷三十軒、寺屋敷五軒、蜜柑屋敷一軒」「右御屋敷下、並諸屋敷共ニ、寛文五年巳正月、三人存御帳面、町数十四丁八反五畝拾歩、高弐百六拾石七斗九升九合也」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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