中華全国各界救国聯合会(読み)ちゅうかぜんこくかっかいきゅうこくれんごうかい(その他表記)Zhōng huá quán guó gè jiè jiù guó lián héhuì

改訂新版 世界大百科事典 「中華全国各界救国聯合会」の意味・わかりやすい解説

中華全国各界救国聯合会 (ちゅうかぜんこくかっかいきゅうこくれんごうかい)
Zhōng huá quán guó gè jiè jiù guó lián héhuì

中国,上海を中心に組織された全国的な民衆の抗日救亡団体(略称全救会〉)。1936年5月31日~6月1日,全国各省市の六十数団体の代表を集めて開催された。代表幹部は沈鈞儒(しんきんじゆ),章乃器(しようだいき),史良,李公樸らで〈大会宣言〉と〈抗日救国初歩政治綱領〉を発表した。趣旨は内戦反対と中国人民が党派,思想信条の違いを越えて一致抗日に当たるというにあった。これには茅盾(ぼうじゆん),夏丐尊(かべんそん)ら100余人参加の中国文芸者抗敵協会も参加していた。全救会は抗日戦争を戦い,45年中国人民救国会と改称されたが,全国解放後の49年,その歴史的任務を終了したとして,北京で解散された。
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