中野久子(読み)ナカノ ヒサコ

20世紀日本人名事典 「中野久子」の解説

中野 久子
ナカノ ヒサコ

昭和期の社会事業家



生年
明治30(1897)年

没年
昭和50(1975)年

出生地
鳥取県東伯郡東郷町松崎

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章

経歴
西向寺に生まれる。大正6年中野知明と結婚し、8年鳥取市一行寺に移り住む。昭和18年鳥取大震災で同寺は崩壊、寺再建のため全国募金行脚の旅に出る。途次浮浪者や家出人など泊る所のない人々が多いことに気づき、寺再建の前にその施設づくりに着手、25年無料宿泊施設・四恩寮を完成させる。さらに古切手を集めて運営費に充てるなどして、20年間で利用者は8万人を越えたが、55年閉鎖された。のち、同施設は一行寺資料館となる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中野久子」の解説

中野久子 なかの-ひさこ

1897-1970 昭和時代の社会事業家。
明治30年9月15日生まれ。鳥取市の一行寺住職中野知明の妻。昭和25年無料宿泊施設「四恩寮」を開設後援会をつくり,寄金をあつめて20年余その運営に力をつくした。昭和45年4月12日死去。72歳。鳥取県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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