丸一(読み)マルイチ

デジタル大辞泉 「丸一」の意味・読み・例文・類語

まる‐いち【丸一】

江戸太神楽だいかぐら家元通称。紋に丸に一を用いるのでいう。また、太神楽のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「丸一」の意味・読み・例文・類語

まるいち【丸一】

  1. 江戸の太神楽(だいかぐら)の家元の一つの名。丸に一の紋を用いるところからいう。また転じて、太神楽のこと。
    1. [初出の実例]「丸一がはや出の太鼓」(出典:滑稽本・水の往方(1765)一)

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世界大百科事典(旧版)内の丸一の言及

【獅子舞】より

… 二人立ちの獅子舞は祭礼のお練りや田楽(でんがく)にも舞われるが,獅子神楽と呼ばれる太神楽(だいかぐら)や山伏神楽にもっとも定着した。太神楽は獅子舞による祈禱と余興としての曲芸(散楽(さんがく))からなるもので,三重県桑名市太夫町に本拠を置く伊勢太神楽と,もと尾張熱田に出て徳川家の江戸入府に伴い江戸太神楽となった丸一(まるいち)が代表的な存在である。全国の悪魔払いや豊年祈願などの二人立ちの獅子舞はたいてい太神楽の獅子舞に入る。…

【太神楽(代神楽)】より

…寄席芸で太神楽というと日本式の曲芸を指すようにさえなった。今日の太神楽は三重県桑名市太夫に本拠を置く〈伊勢太神楽〉と東京都台東区上野桜木町に本拠を置く〈江戸太神楽〉(丸一)が代表的である。江戸系はもと尾張を故地とする〈熱田派〉が,江戸時代前半期に江戸に本拠を移したものである。…

※「丸一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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