丸尾(読み)まるお

改訂新版 世界大百科事典 「丸尾」の意味・わかりやすい解説

丸尾[温泉] (まるお)

鹿児島県北東部,霧島市の旧牧園町の霧島温泉郷に含まれる温泉。単純硫化水素泉,36~80℃。霧島山中腹に位置し,隣接する林田温泉とともに霧島観光の中心地。1819年(文政2)に発見されたといわれるが,明治中期以降,別荘地として開け,1917年には旅館が建設されて温泉地として発展した。付近には丸尾の滝,布引の滝,千畳敷といわれる石畳などの名所がある。JR日豊本線霧島神宮駅からバスが通じる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 榊原

世界大百科事典(旧版)内の丸尾の言及

【富士山】より

…中世まで火口から白煙が立ちのぼっていたことが知られるが,現在の火山活動は一部に蒸気孔を残すのみである。 富士山の裾野の地形は主として丸尾(まるび)と呼ばれる新富士の溶岩流によってつくられている。たとえば864年(貞観6)の噴火の際,側火山(寄生火山)の長尾山から噴出した溶岩流は,富士山北西側の広大な溶岩原の青木ヶ原をつくった。…

※「丸尾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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