…この近世初期の六斎市の再編成について大石慎三郎は信州上田藩を例にとり,藩が領国経済の確立を進めていく中で,城下町市場が領国内の市を吸収して六斎市が消滅し,吸収しうる限界外の地域では,城下町市場の分身としてその機能を代行する市町が設立されるとしている。丸山雍成はまた,近世初期の宿駅制の整備にともなって市の再編成が行われるとする。宿駅を保護する領主の政策が,宿駅助成のために,市の設立を許したというのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」